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石材 せきざい stone

翻訳|stone

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石材
せきざい
stone

建築土木用として使用される岩石。歴史はきわめて古く,構造材料,仕上げ材料として重要であった。天然産の各種岩石,主として火成岩や水成岩が使用されている。使用する場合には硬さ,重さ,もろさなどのほかに風化や耐火性についても考慮する必要がある。

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デジタル大辞泉の解説

せき‐ざい【石材】

土木・建築や墓碑・彫刻などをつくる材料とする石。

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百科事典マイペディアの解説

石材【せきざい】

土木建築,美術工芸,石碑,墓石等に使用する石。採石・加工の難易,外観,強度等により用途・価値は多様。代表的な石材はふつう御影(みかげ)石と呼ばれ最も大量に使用される花コウ岩,土木・鉄道路線に多用される安山岩大谷石(おおやいし)に代表され採取・加工の容易な凝灰岩,建築物の内装に利用される蛇紋石,石材中で最も美しく建築・装飾・彫刻に使用される大理石等である。
→関連項目石屋

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リフォーム用語集の解説

石材

土木・建築用、墓石や石碑、美術・工芸品などの材料として利用される岩石の事。用途に応じた性質を持った岩石が用いられる。住宅などの床や壁材として、花崗岩類がよく使用されている。その他には、石灰石大理石等も建材として多く使用されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

せきざい【石材】

種々の加工を施して土木建築に使用したり,墓石,彫刻,装飾工芸品や,すずりやといしなどの実用品を製作したりして,人間生活のさまざまな分野で利用される岩石。量的にいえば土木建築用の利用が圧倒的に多い。自然石のまま庭石に利用したり,砂利を採取してそのままコンクリート骨材に使う場合のように,加工しない場合は普通は石材には含めない。
[石材利用の歴史]
 人類の歴史は石材の利用とともに始まったといっても過言ではない。

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大辞林 第三版の解説

せきざい【石材】

建築や土木、または美術品などの製作の材料とする石。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石材
せきざい
building stone

岩石の原体そのまま、あるいは種々の加工を施して、土木および建築用の材料として利用されるもの。石碑、庭石、美術工芸品などに利用されるものを含めることがある。土木用材では強度と風化に対する抵抗力が大であることが要求され、建築用とくに装飾用材では外観や耐火度が重要な要素となる。日本では現在は日本産よりも、イタリアをはじめ韓国、インドオーストラリアなど諸外国の石材が各地で多く使われている。[斎藤靖二]

利用の歴史

人間と岩石とのつながりは深く、石の利用の歴史は石器時代までさかのぼる。種々の岩石で石器がつくられているが、石材としては巨石記念物がその古い例として知られている。この巨石記念物、墓石への利用から、やがて人間は岩石を切り取って石材をつくる方法をみいだし、時の権力と結び付いて石材文化は発展した。紀元前2000年ごろには、エジプトでピラミッドが建設されており、古代インドやインカ帝国などにも巨大な石造記念物をみることができる。ギリシア、ローマなどの神殿や彫刻、中世の教会建築などにみられるように、民族の歴史はその生活の場であった建造物の石材に刻み込まれて残されている。現在では大きな建築物、ダム、鉄道、港湾などをはじめ、石碑、墓石、石塀、砥石(といし)や各種の工芸品に至るまで、その利用は広範囲にわたっている。
 民族の生活様式、風土の違いは、そのまま石材の利用の仕方にも現れ、日本では古墳の墳丘や石棺に使われたり、奈良時代のころに仏壇や仏の台座に石材が使用された例があるが、建築にはほとんど利用されなかった。城郭、神社、仏閣の建築などの発展とともにその利用は広まったが、土木、建築に本格的に利用されるようになったのは、ヨーロッパ文化が入ってきた明治以後のことである。日本のように地震の多い所では、規模の大きい石造建築は構造的に不利である。石材は構造用よりはむしろ装飾用の建築材料として使われることが多く、そのため美観が重要視される傾向がある。
 現在では大理石や花崗(かこう)岩などの砕石を、混和粘着剤としてセメントを用いて固めてつくったものも広く使われている。これはテラゾーterazzo(人造石)とよばれるもので、天然のものに比べて値段が安く、大きさや色が自由になり、ある程度天然の岩石の状態を表現できるため、その利用は盛んになった。[斎藤靖二]

利用される岩石

ほとんどの種類の岩石が石材として利用されている。石材には、岩石のもつ特性、外観あるいは用途別に基づいて、それぞれ通称があって、一般にその通称でよばれている。
(1)花崗岩類 花崗岩や花崗閃緑(せんりょく)岩などの酸性深成岩類で、普通、御影(みかげ)石とよばれている。一般に粗粒で、その組織には方向性がなく、色は白色から淡紅色で硬くて美しく、耐久力大である。割れ目が少ないので大材を得やすく、また産出量も豊富なので、磨いて建築の装飾用張付け石として利用されている。土木用として敷石や堤防、橋などにも利用されるほか、石碑や墓石などにも使われ、石材のなかではもっとも重要なものである。花崗岩類を構成している石英と長石の膨張率が異なるために、耐火度の小さいことが欠点である。代表例として稲田(いなだ)御影、塩山(えんざん)御影、本御影、徳山御影(黒髪御影)、万成(まんなり)石、北木(きたぎ)御影、小豆(しょうど)御影などがあげられる。
(2)閃緑岩・斑糲(はんれい)岩 花崗岩類に比べて有色鉱物が多く、色指数が大であるため色調は暗色になる。そのため、普通、黒御影とよばれている。組織は一般に粗粒で方向性はない。分布が限られ産出量が少なく、大材は得られないが、落ち着きのある美しさをもち、墓石や装飾用建材として利用されている。代表例として折壁(おりかべ)御影、浮金(うきがね)石、三春(みはる)石などがある。
(3)蛇紋(じゃもん)岩類 蛇紋岩や橄欖(かんらん)岩は黒っぽい緑色で、きめが細かく、磨き上げると美しい。橄欖岩の変質したものは竹葉石(ちくようせき)とよばれている。風化作用に対して弱く、また分布が限られているために産出量が少ない。したがって室内装飾用建材や工芸品などに利用されることが多い。代表例として竹葉石や貴蛇紋などがある。蛇紋岩のなかで方解石脈が不規則な網目状に入っているものを蛇灰岩といい、大理石の名でよばれることがある。
(4)安山岩類 日本では安山岩からなる火山が多く、その分布も広いため、石材としての利用度は大きい。一般に深成岩類よりも耐火性が強い。板状節理や柱状節理が発達していることが多く、採石しやすいが大材は得られない。代表例としては小松石、横根沢石、鉄平(てっぺい)石、須賀川(すかがわ)石、根府川(ねぶかわ)石などがある。
(5)凝灰(ぎょうかい)岩 凝灰岩も分布の広い岩石で、とくに新第三紀のものは他の岩石に比べて軟らかく、採取や加工も容易であるため、石塀などに広く利用されている。吸湿性が強く、かなり耐火性も強いため、構造材として倉庫や石蔵などに使用される。凝灰岩の石材としては、栃木県宇都宮市の大谷(おおや)石がもっとも有名である。大谷石は普通、淡緑色、多孔(たこう)質で、「みそ」とよばれる暗緑色から褐(かっ)色の斑点(はんてん)がみられる。ほかに、院内石、院南(いんなん)石、秋保(あきう)石、長岡青石などがある。
(6)砂岩 砂岩は主として古生代、中生代のものが使われ、石垣、土台、墓石、砥石などの小規模な用途が多く、まれに建築材料として利用される。代表例として日出(ひので)石、多胡(たこ)石、銚子(ちょうし)石、和泉(いずみ)砂岩、来待(きまち)石などがある。
(7)粘板岩(スレート) 古生層および中生層のなかの粘板岩はきめが細かく、ほとんど水を吸収しない。また薄く割れやすい性質があるので、それを利用して屋根瓦(がわら)、石碑、硯(すずり)、砥石などに用いている。代表例として井内石、女川(おながわ)石、雨畑(あめはた)石、赤間石などがある。弱変成を受けた凝灰岩も、粘板岩と同様に利用されることが多い。
(8)石灰岩(大理石) 大理石は普通、石灰岩が変成作用を受けて再結晶したものをさすが、装飾用建材として使われる石灰岩は、変成していなくてもすべて大理石とよばれている。大理石の語源は、中国雲南省の大理府の地名に由来する。主成分は炭酸カルシウムで比較的加工しやすく、磨くと美しい光沢や模様を示すことが多い。雨水の風化作用に対して弱いので、室内装飾用建材、工芸品や彫刻などに用いられる。日本ではわりあい産出量の多い岩石で、そのほとんどが石炭紀からペルム紀(二畳紀)のものである。種類も、化石を含むものから、角礫(かくれき)岩状の更紗(さらさ)とよばれるものなどいろいろのものがあって、色調も灰色、黒色、紅色、緑色など多彩である。イタリアのカッラーラやギリシアのアテネなどからの輸入品があるほか、国内では叢雲(そううん)、白雲、貴蛇紋、更紗、渓流、岩永更紗、八重桜、若狭(わかさ)大理石など多数の銘柄が知られている。このほか、沖縄県には、淡褐色で多孔質の琉球(りゅうきゅう)トラバーチンがあり、瀬底(せそこ)島その他で採石されている。
(9)片麻岩・結晶片岩 外国産の片麻岩が輸入され、広く利用されているが、日本産の結晶片岩も古くから使われてきた。とくに四国から関東地方にわたって分布する三波川(さんばがわ)変成帯の中で、緑色地に白っぽい縞模様の発達したものは、三波石として石碑や庭石に使われている。[斎藤靖二]

石材の性質・形・単位

規格では5立方センチメートルの岩石の耐圧強度が5トン以下のものが軟石(凝灰岩など)、15トン以上のものが硬石(安山岩、花崗岩、大理石など)、その中間のものが準硬石(砂岩、安山岩など)に分けられている。耐火度は安山岩や凝灰岩が高く約1200℃、大理石は800℃前後で生石灰となり、花崗岩や砂岩などは約600℃である。また耐久年数は花崗岩や安山岩で200年、粗粒大理石や砂岩などが50年といわれる。形のうえからは用途の違いにより、板形、四角形、角錐(かくすい)形、丸形、角棒形などがある。従来は一切れ(1立方尺)を単位として売買されていたが、現在では土木・建築用石材についての日本工業規格(JIS(ジス))が定められている。[斎藤靖二]

採石の方法

石材は普通、露天掘りで採石されるが、軟石では垣根掘りという坑道掘りもなされる。硬石の採石には、火薬を使う鉄砲割(わり)、穿孔(せんこう)機を用いるきりもみ法、節理とくさびを利用する掘込(ほりこめ)法、穴をあけてくさびを打ち込む矢割(やわり)などの方法がとられる。軟石では、必要な寸法に従って溝(みぞ)を切り込み、次に底面にくさびを打ち込んで採石する切込(きりこみ)法がとられている。[斎藤靖二]

加工・製造工程

かつて石材の加工は、まず原石に玄能(げんのう)で形をつけ、次にその表面を、のみとつちを使って仕上げていた(のみ切り)。それからハンマーの一種の「びしゃん」でたたき(びしゃん仕上げ)、さらに片刃または両刃を使ってたたく(こだたき仕上げ)。このあと砥石と水を使って磨き(水磨き)、最後につや出し粉をつけたフェルトで磨いてつや出しをした。現在では、切断から研磨まで機械で行われるようになり、装飾用建築材料のように平らなものは、工場でダイヤモンド・ソー(細かなダイヤモンド粒子を入れた合金で縁(ふち)を取り巻いた円盤状の鋸(のこぎり)。ワイヤー状のものもある)を用いて切られ、研摩も機械で自動的になされている。[斎藤靖二]

使用例および輸入事情

日本の石材がもっとも多量に、またもっとも多種類使用されている例としては国会議事堂をあげることができる。1887年(明治20)にその建設が決定されたとき、工事の材料に国産の石材が使用されることになった。外装には花崗岩、内装には大理石を使うことになり、全国的に調査された。その結果が今日の石材工業の基礎となっているといえる。多量に採掘できて落ち着いた色調という条件で、議事堂1階の腰回りには山口県蛙島(かえるじま)産の蛙島石、黒髪御影を使い、2階以上には広島県安芸(あき)郡倉橋島産の尾立(おたち)石が使われた。その所要量は約34万切れといわれる。内部装飾に利用された大理石は37種類にも及び、紫雲(岩手県)、茨城白(茨城県)、貴蛇紋(埼玉県)、紅葉石(静岡県)、オニクス(黒部峡谷)、黒柿(くろがき)(岡山県)、小桜、鶉(うずら)、霞(かすみ)、薄雲(以上山口県)、加茂更紗、時鳥(ほととぎす)、曙(あけぼの)、新淡雪、木頭(きとう)石(以上徳島県)、金雲(高知県)、金華(福岡県)、竹葉(熊本県)、黄竜(朝鮮)などをはじめ、沖縄のトラバーチンとよばれる石も使われている。その所要量は大理石約3万7000切れ、トラバーチン1万切れといわれている。また議事堂の周りの柵(さく)は、全部テラゾーによってつくられている。
 現在は外国からの輸入量が増加し、広く利用されている。大理石の多くはイタリアからであるが、ほかにイラン、ポルトガル、スペイン、ドイツ、ギリシア、トルコなどから輸入されている。花崗岩は大半が中国からのものであり、ほかに韓国、南アフリカ、インド、カナダ、イタリアなどから輸入されている。[斎藤靖二]
『中江勁編『石材・石工芸大事典』(1978・鎌倉新書) ▽応用岩石事典編集委員会編『応用岩石事典』(1986・白亜書房) ▽鷹村権編著『建築学及び岩石学から見た石材と都市美』(1990・松永書店) ▽路川陽太郎著『建築石材の実際とテクニック――城積みから現代石張りまで』(1991・石文社) ▽東洋マーケティング編・刊『市場調査研究レポート 建築石材研究調査資料集』(1992) ▽上山正二著『図解 石材工事の実際』(1992・オーム社) ▽小林恒己・多田宏行・藤田晃弘著『修景石材と舗装』(1994・技報堂出版) ▽岡田清・明石外世樹・小柳洽編『土木材料学』(1998・オーム社) ▽工藤晃・大森昌衛・牛来正夫・中井均著『議事堂の石』新版(1999・新日本出版社) ▽奥田尚著『石の考古学』(2002・学生社)』

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