ザンクトフロリアン修道院(読み)ザンクトフロリアンしゅうどういん

世界の観光地名がわかる事典 の解説

ザンクトフロリアンしゅうどういん【ザンクトフロリアン修道院】

ドイツ、チェコ国境を接する、オーストリアオーバーエスターライヒ州、州都リンツ(Linz)近郊の町ザンクトフロリアンにある、アントン・ブルックナー(1824~1896年)ゆかりの修道院。304年にドナウ川に沈められ殉教した、聖フロリアン(ザンクトフロリアン)が埋葬された地に14世紀に建てられた修道院で、現在のバロック様式の建物は、1688年に63年の年月を要して完成したものである。修道院には、当時の漆喰(しっくい)彫刻フレスコ画が残っている。世界的に著名なオーストリアの作曲家であるブルックナーは、13~30歳まで、この修道院で暮らし、聖歌隊のオルガン奏者を務めていた。彼はこの修道院に葬られている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android