シッティングバレーボール(その他表記)sitting volleyball

デジタル大辞泉 の解説

シッティング‐バレーボール(sitting volleyball)

床に座ったまま行う六人制バレーボール。一般のコートよりも狭く、ネットの高さも低く設定されている。原則として、臀部でんぶ(肩から臀部までの部位をさす)の一部を常に床に接した状態でプレーする。1956年オランダで、戦争で体が不自由になった人々により考案された。パラリンピックの正式種目。シッティングバレー。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シッティングバレーボール
sitting volleyball

おもに下肢に障害のある選手が座ったままで行なう 6人制バレーボール。基本的に一般の 6人制バレーボールとルールは同様で,25点のラリーポイント制,5セットマッチ(3セット先取,第5セットは 15点先取)で競技が行なわれる。コートの広さは 10m×6m,ネットの高さは男子が 1.15m,女子は 1.05m。選手は障害の程度により V1,V2の 2クラスに分けられ,障害の程度が軽い V2の選手は 1人しかコートに入ることができない。プレー中は立ち上がったり,歩いたりすることは禁止されている。サーブスパイク,ブロックの際に床から臀部が離れてしまうと「リフティング」という反則となる。一般に長身の選手が有利といわれるが,すばやい移動でレシーブしてコンビネーションプレーを展開させるなど,テクニック戦術勝敗に直結する。相手サーブを直接ブロックしたり,アタックしたりすることが認められていることが特徴で,スピーディで展開の速いプレーが繰り広げられる。パラリンピック競技大会では,男子は 1980年アーネム大会から,女子は 2004年アテネ大会から正式競技となった。

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