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戦術 せんじゅつtactis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

戦術
せんじゅつ
tactis

作戦または戦闘の直接目標を,最も効果的に獲得することをねらいとして行われる方法的技術。軍隊の編制,装備,配置および戦力指向の方向,時機,目標などにわたる。戦術は,方法的技術であって,それを展開し,具体化して,計画,命令,実行の過程を踏ませるのは「指揮」である。一般には基本方針に基づく長期的方略を戦略といい,状況の変化に応じる短期的方略を戦術といっている。戦術と戦略とは,ともに戦いに不可欠の要素であるが,両者の目標および内容には明らかな差異がある。戦術単位とは,戦略単位 (艦隊,任務部隊,軍) のように独立して作戦を行いうるようなものでなく,同一兵種によるグループで,旅団 (師団) ,戦隊 (任務軍) などをいう。また戦術目標とは,軍事目標に対する攻撃をいい,これに対して戦略目標とは,非軍事目標 (都市など) に対する攻撃および戦略兵力に対する攻撃をいう。

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デジタル大辞泉の解説

せん‐じゅつ【戦術】

戦いに勝つための個々の具体的な方法。→戦略
ある目的を達成するための具体的な方法・手段。「賃金闘争の戦術を練る」「人海戦術

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大辞林 第三版の解説

せんじゅつ【戦術】

個々の具体的な戦闘における戦闘力の使用法。普通、長期・広範の展望をもつ戦略の下位に属する。
一定の目的を達成するためにとられる手段・方法。 「牛歩-」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

戦術
せんじゅつ
tactics

戦略の下位概念で、一般には師団より小さい戦闘単位の軍事行動を計画・組織・遂行するための通則をさす。攻撃・防御、陣地戦・遭遇戦といったいくつもの形式に分けられるのが普通である。[編集部]

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世界大百科事典内の戦術の言及

【戦法】より

…〈戦法〉の語は古くからあり,一般には〈たたかい,戦争の方法〉〈戦闘,競技,勝負事などのやり方〉〈戦術〉という意味で使用されるが,旧日本軍の軍用語としては海軍で多用された。荻生徂徠の《鈐録(けんろく)》(1855)や《幕僚参謀服務綱領》(1873)に〈戦略〉の語とともに〈戦法〉の語が使用されているが,旧日本陸軍では,そののち西洋兵学の流入にともない,strategy,Strategie,stratégieおよびtactics,Taktik,tactiqueの訳語として〈戦略〉〈戦術〉の語が兵術用語として定着し,〈戦法〉の語は明治中期以降〈戦術〉とほぼ同義,あるいは〈戦術〉から行軍,宿営等にかかわる分野を除いた〈戦闘法〉の意味で慣用されてきた。…

【戦略・戦術】より

…元来は軍事用語であり,戦略とは,目標または目的を効果的に達成するための大規模かつ長期的な方法で,戦争の総合的な準備,計画,運用の方法をいう。戦術とは,戦略により定められた構想に従って実際の作戦や戦闘などを効果的に行うための,戦略と比べ小規模かつ短期的な方法をいう。現在では,戦略,戦術の語は戦争以外にも広く闘争状況をもつものへ転用され,政治組織やさらには企業活動などの分野でも用いられるようになっている。…

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