シベリ川(読み)しべりがわ(英語表記)Shibeli

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シベリ川」の意味・わかりやすい解説

シベリ川
しべりがわ
Shibeli

アフリカ東部、エチオピアソマリアを流れインド洋に流入する川。シェベリ川、ウェベ・シベリ川ともいう。全長約2000キロメートル。エチオピア南部のメンデボ山地に発するワビ川に、同国中部のアーマル山地から発する諸河川が合流し、シベリ川となる。同国南東部のオガデン地方を南東に流れ、ソマリアに入ると南に向きを変え、首都モガディシオの北でさらに南西に転じ、海岸線に並行して約400キロメートル流れてからジュバ川に合流し、インド洋に流入する。砂漠国ソマリアにとって、この河川の沿岸に細長く発達する農業地帯(主産物サトウキビ)は貴重な存在である。

[田村俊和]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android