河川(読み)カセン

デジタル大辞泉 「河川」の意味・読み・例文・類語

か‐せん【河川】

地表をほぼ一定流路をもって流れ、湖や海に注ぐ水の流れ。大小かわ。「一級河川
[類語]大河大江江河大川おおかわ大川たいせん小川細流山川谷川渓流せせらぎ流れ川面水面どぶ川氷河川面かわづら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「河川」の意味・読み・例文・類語

か‐せん【河川】

  1. 〘 名詞 〙 大小さまざまの川の総称。かわ。
    1. [初出の実例]「許多の河川注入を以て、水勢洪大にして」(出典:輿地誌略(1826)七)
    2. [その他の文献]〔漢武帝内伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「河川」の意味・わかりやすい解説

河川【かせん】

陸地表面でほぼ一定の流路をもつ水流体系。流路となるところを河道,河道のある谷地全体を河谷,流水に接する地面河床という。ある河川の流水のもとになる雨雪の降下する全地域が流域であり,二つの河川の流域が互いに相接する境を分水界という。流域はその形態によって,樹枝状,平行状,羽毛状,格子状,直角状,放射状などに分けられる。川水は地表水地下水流入によって保たれ,洪水時には降雨等による地表水,渇水時には地下水の流入が流量を左右する。川水流動による浸食運搬堆積の3作用浸食輪廻(りんね)の中心的営力で,地形形成上重要な要因であり,また河床変動,平衡河川河流争奪蛇行(だこう),河口等,河川自身の形態変化を生む原因となる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河川」の意味・わかりやすい解説

河川
かせん
river

陸上の水が集って流れる細長い凹地 (河道) を,そこを流れる水とともに河川という。河水雨水氷雪の融解水などによって涵養され,その流量は時間的,季節的に一定でない。乾燥地域では季節により河水が枯渇したり,下流で河道が消失する河川も少くないが,湿潤地域では河水が枯渇することはほとんどなく,河道は湖,海にいたるまで連続する。また河道は1本だけのことはまれで,途中で,大小の河道が合流したり,ときには分岐して1つの河系をつくる。 (→河川学 , 河川の作用 , 河川の争奪 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「河川」の意味・わかりやすい解説

河川 (かせん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「河川」の意味・わかりやすい解説

河川
かせん

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の河川の言及

【川】より

…この水の流路となるところを河道,河道のある谷地全体を河谷という。流れに接する地面を河床と呼び,これを流水ぐるみいっしょにして川あるいは河川という。河川へと水が集まってくる範囲が流域で,二つの河川の流域が互いに相接する界を分水界という。…

【堆積作用】より

…地球の表面付近の地殻は風,雨,河川,氷河,波浪,気温変化,生物などの作用によって一部が削剝され,それが運搬され,ある場所に集積して岩石になっていく。この全過程が堆積作用である。…

※「河川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android