ジドブジン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジドブジン」の意味・わかりやすい解説

ジドブジン

エイズ治療薬。エイズウイルスの増殖を抑制することによって,抗エイズ作用を発揮する。日本で公に承認されてた最初のエイズ治療薬である。 DNAを構成する核酸の誘導体で,エイズウイルスが自分の遺伝子 DNAを合成する際,本来の核酸構成成分と間違えて取込んでしまう。しかし,遺伝子合成を続けるのに必要な構造を欠いているため,取込んだ時点で核酸の合成がストップする。当初は癌の治療薬として開発されていたが,副作用が強すぎるなどの理由で中断されていた。それを,アメリカ国立癌研究所研究員の三矢裕満らが掘起したことは有名。その時点ではアジドチミジン AZTと呼ばれていたが,現在ではジドブジンと呼ばれている。患者の延命効果があるほか,最近では,症状の軽いうちから投与して,病状の悪化を防ぐ研究が進んでいる。

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