ジャート族(読み)ジャートぞく(その他表記)Jāt

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャート族」の意味・わかりやすい解説

ジャート族
ジャートぞく
Jāt

インド西部およびパキスタンに住む農民カースト。かつてはインド北西端に居住し,その後パンジャブデリー,西ウッタルプラデーシュ,ラージャスターンに移住していったと考えられている。西部に住むイスラム教徒のジャート族の社会は父系的で,ゴートラ Gotraと呼ばれる外婚制氏族に分割され,夫方居住婚に基づく血族が広範囲にわたって分散している。パキスタンのジャート族は主としてイスラム教徒,インドのジャート族はシク教徒とヒンドゥー教徒とがほぼ半々である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む