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スカボロー礁 すかぼろーしょう Scarborough Shoal

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知恵蔵2015の解説

スカボロー礁

南シナ海の中沙諸島東部にある岩礁で、近年、フィリピンと中国が領有権を巡り争っている。フィリピン名はパナタグ礁、中国名は黄岩島。中沙諸島では水面に露出している唯一の島嶼(とうしょ)だが、沖ノ鳥島と同じ小岩で、人は住んでいない。
現在、実効支配しているのはフィリピンで、1992年に撤退した米軍から継承した。フィリピン政府は、スカボロー礁ルソン島の西沖約220キロと近接していることから、排他的経済水域(EEZ)内の自国領土と主張する。2009年には、南沙諸島(カラヤン諸島)の一部とともにスカボロー礁を自国領土とする「領海基線法」を国会で成立させた。
これに対し、中国政府は「違法かつ根拠のない主張であり、厳重に抗議する」との声明を出した。元王朝時代に黄岩島で測量を開始し、その後も周辺海域で漁業、開発・調査など管轄権(主権)を行使してきたことを理由に、フィリピンの主張を退ける。
領有権が両国の政治問題に浮上したのは、周辺海域の地下に天然資源が確認された1990年代後半からである。2012年4月には、海洋哨戒活動を強化させたフィリピン海軍がスカボロー礁に進入した中国漁船の立ち入り検査を行い、一気に緊張が高まった。これに反発した中国が海洋監視船を派遣し、フィリピン艦船と浅瀬でにらみ合う状況が2カ月近く続いた。この時、フィリピンは国際海洋法裁判所による仲裁を提案したが、中国は法理上自国の領土であることは明白として拒否している。

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2012年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

スカボロー‐しょう〔‐セウ〕【スカボロー礁】

《「スカボロ礁」「スカーボロ礁」「スカバラ礁」「スカーバラ礁」とも》南シナ海の中沙群島にある環礁フィリピン中国が領有権を主張している。フィリピン名はパナタグ礁、中国名は黄岩島。

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