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環礁 かんしょうatoll

翻訳|atoll

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

環礁
かんしょう
atoll

ドーナツ状に,中央部に島のないサンゴ礁。やや小高い部分もあるが,輪郭の大部分は海抜数m程度で,波で砕かれた岩片が打寄せられて現れた礁原が,環状を呈する。礁原の幅は 100mぐらいで,大波のときには礁原が洗われることもある。中央の礁はごく浅いが,礁原が切れた水道で外海と通じる。外海側の環礁の斜面は,かなりの深さまで 45°以上の傾斜のことがある。環礁はおもに太平洋南部とインド洋に分布し,大きなものは径が 60kmをこえるものもあり,マーシャル諸島に特に多い。環礁の成因については,C.ダーウィンが 1842年に発表した説がある。ダーウィンは火山島のまわりの裾礁 (きょしょう) が沈降し,火山島から離れた堡礁となって成長し,中央部の火山島も海面下に没して環礁ができたと考えた。近年の各地のサンゴ礁試錐調査や人工地震による調査で,この考えを裏づける資料が得られている。試錐ではフナフチ環礁が約 350mまで,ビキニ環礁が約 800mまで,全部がサンゴ礁などの石灰岩であることがわかった。 1960年のエニウェトク環礁試錐では約 1300~1400m下に玄武岩が出て,火山島が確認された。一方人工地震による調査では,ビキニ環礁も約 1300mの深さに火山島があるとみられている。

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百科事典マイペディアの解説

環礁【かんしょう】

サンゴ礁が環状の形態をもち,中に礁湖(ラグーン)を有するもの。所々に水道があって,礁湖は外洋に通じている。

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大辞林 第三版の解説

かんしょう【環礁】

環状の珊瑚礁さんごしよう。内側は礁湖となって浅く、外側は外洋で深い。ほとんどが太平洋・インド洋の熱帯海域に分布。 「ビキニ-」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

環礁
かんしょう

礁湖とよばれる潟湖(せきこ)を取り巻いて環状に発達したサンゴ礁地形。水深30メートルないし100メートルで、湖中には島がみられない。環礁はサンゴ礁やその破片で構成され、その高さは数メートル、幅は数百メートル程度で、高波が洗うことがある。環礁の外洋部は急斜して深海に接し、礁湖と外洋とは細長い水路で連絡する。環礁の成因は、火山島の沈降過程で、サンゴが上方に成長して形成されたと考えられる。[豊島吉則]

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世界大百科事典内の環礁の言及

【サンゴ礁(珊瑚礁)】より

…サンゴ礁地形の平面形や断面形は,場所ごとの生態的条件,海底地形の条件とともに,それ以上に後述する第四紀の海水準変化と海水温度変化によって決められている。この結果サンゴ礁は,エプロン礁apron reef,裾礁fringing reef,堡礁barrier reef,環礁atoll,卓礁table reef,離礁patch reefに大別される(図1)。各タイプの分類規準となる地形要素は礁湖の有無や深度,堤状をなす礁外縁が低潮位面にほぼ一致した平たん部すなわち礁原reef flatの連続性の程度,外洋側の礁斜面の基底部の深度および陸棚の幅に対する礁全体の幅の相対的な位置,このほかに中央島の有無などである。…

※「環礁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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