スターリン線(読み)スターリンせん(英語表記)Stalin line

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スターリン線」の意味・わかりやすい解説

スターリン線
スターリンせん
Stalin line

ソ連が第2次世界大戦前,フィンランド湾からプスコフ,ミンスクを通ってオデッサまでをつないでいた要塞線。 1936年起工。フランスとの関係がよかったことから,マジノ線資料を得て構築した。 41年にソ連がドイツとともにポーランドを分割したときには,まだ,継続した要塞線としては完成していなかったが,都市周辺は堅固に守られていた。ポーランド占領とともに境界線が西へ下がったため工事は中止され,そのままドイツ軍の進攻迎え戦車急降下爆撃機によって簡単に突破された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android