ストリッピング

化学辞典 第2版 「ストリッピング」の解説

ストリッピング
ストリッピング
stripping

】[別用語参照]ストリッパー気体あるいは固体溶質溶媒から分離回収する操作.溶質が気化しやすい場合には,単に減圧あるいは加熱するだけで気相中に回収することも可能であるし,溶質が不揮発性であれば,たとえば有機物質を水相から溶媒抽出して溶媒を蒸発させ,目的物を残分として取り出す方法もある.逆に無機物質を有機相から水相に逆抽出することもできるし,水相から電解析出させる場合もある.固体表面の吸着物質の脱着をさすこともある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のストリッピングの言及

【ガス吸収】より

…たとえば,炭酸ガスが水に溶解する場合は前者の例であり,炭酸ガスが苛性ソーダ水溶液により吸収される場合は後者の例である。ガス吸収の逆の操作は放散desorptionまたはストリッピングstrippingである。ガス吸収は,気体の精製,大気汚染物質など気体中の不純物の除去手段として,また液体中に気体を導入して化学反応を起こさせる気液反応操作として工業的に広く用いられる。…

※「ストリッピング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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