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セム文字 セムもじSemitic alphabets

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セム文字
セムもじ
Semitic alphabets

セム人の用いたアルファベット。北セム文字と南セム文字に大別され,北セム文字はさらにカナーン文字とアラム文字に分れる。カナーン文字は,ギリシア文字のもとになったと考えられているフェニキア文字を含む。アラム文字からは現在のヘブライ文字アラビア文字が生じ,また非セム語族にも受継がれてブラーフミー文字カローシュティー文字になった。南セム文字にはミナ文字やサバ文字があり,サバ文字は現在のエチオピア文字のもとになっている。北セム文字は 22,南セム文字は 28の,子音字のみから成る。両者の関係は明らかではない。なお,セム語族のうちアッカド語は楔形文字で書かれ,これを東セム文字といい,残りのアルファベットを西セム文字ということがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のセム文字の言及

【アルファベット】より

…古代ギリシア人自身この文字のことを〈フェニキアの文字〉と呼んでいたこと,〈フェニキア文字〉がギリシア文字――とくに初期のそれ――と非常によく似た字形,名称,配列をもつこと,各文字の名称が後者からは説明できないのに前者からは説明できること,などの事実から,ギリシア人が当時の海洋民族たるフェニキア人からこの文字体系を学んだものであることは,確定的である。
[歴史]
 (1)北西セム文字 〈フェニキア文字〉は前2千年紀の中ごろから,フェニキア語だけでなく,同じく北西セム語族に属するヘブライ語,モアブ語,アラム語の表記にも用いられ,正確には北西セム文字と呼ばれるべきであろう。この文字体系は,それまでメソポタミアやエジプトで用いられてきた象形楔形(くさびがた)文字ヒエログリフ(聖刻文字)のように1字で1語や1音節を表記するのではなく,一つの単音ないし音素を表記するという原理に基づくものであり,したがってその数も22個と少なく,字形も単純化されている。…

※「セム文字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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