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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
古代インド文字。アショカ王碑文はこの文字で刻まれている。4世紀から6世紀にかけて南北両系に分かれ、北方系ブラーフミーBrāhmī文字からシッダマートリカーSiddha-mātkā文字、この文字からナーガリー文字をはじめとする現行インド系文字が成立している。南方系ブラーフミー文字からパッラバPallava文字、続いてサンスクリット語文献(グランタ)を写すためのグランタGrantha文字などが成立し、ドラビダ諸言語を表記する現行諸文字へと連なっている。北方系ブラーフミー文字はさらに北上し、チベット文字をはじめとする諸文字、南方系ブラーフミー文字は海を渡って東南アジアの諸文字の成立に刺激を与えた。
[田中敏雄]
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古代インドの文字。最古のものはアショーカ碑文にみられ,46の字母で左横書きされた。その後字体はかなり変化し,地方的違いも生まれ,今日のインドの諸文字が生まれた。また,グプタ朝期以降,中央アジアや東南アジアにも伝わった。その起源については諸説あるが,現在のところ北セム系のアラム文字が有力である。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…この文字はインダス文明の滅亡とともに忘れ去られてしまった。滅亡の時期を前1500年とすると,ブラーフミー文字による現存最古の碑文の年代まで約12世紀の断絶があり,この断絶を埋める文字資料は発見されていない。 1837年,ジェームズ・プリンセプによってほぼ解読されたブラーフミー文字,同人によって17文字解読されたカローシュティー文字は,アショーカ王による石柱,磨崖碑文の文字である。…
※「ブラーフミー文字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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