カローシュティー文字(読み)カローシュティーもじ(英語表記)Kharoṣṭhī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カローシュティー文字」の意味・わかりやすい解説

カローシュティー文字
カローシュティーもじ
Kharoṣṭhī

古代インドで用いられた文字一つ音節文字で,252字から成る。アケメネス朝ペルシアで用いられた北セム系のアラム文字が,ペルシアの支配下におかれた北西インドで発達してできたもの。前3世紀のアショーカ王碑文が現存最古のものである。3世紀までには,東トルキスタン各地に広まった。その後ブラーフミー文字に取って代られ,5世紀以後の文献は発見されていない。

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