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セーフガードABM計画 セーフガードエービーエムけいかくSafeguard ABM Program (System)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セーフガードABM計画
セーフガードエービーエムけいかく
Safeguard ABM Program (System)

1969年にアメリカ合衆国のニクソン政権によってセンチネルABM計画から変更された弾道ミサイル迎撃ミサイル ABM配備方式。センチネルABM計画の目的は対中国ミサイル,都市防御であったが,セーフガードABM計画では対ソビエト連邦ミサイル,大陸間弾道ミサイル ICBM基地防御となった。背景にはソ連の大型 ICBM,SS-9の配備数が増加しつつあるばかりでなく,1970年代の中期以後には,SS-9に TNT換算 5Mt弾頭 3個の複数独立目標弾頭 MIRVが装備され,弾着精度も向上すると予想され,アメリカの ICBMがソ連の第一撃によって撃滅されるおそれがあるとの懸念があった。セーフガードABM計画では,アメリカ周辺に遠距離ミサイル・レーダ PARおよび大気圏外広域防御用ミサイルのスパルタンを配備して,全体的な防御を行なったうえ,ミニットマン基地に近距離ミサイル・レーダ MSRと大気圏内局地防御用のスプリントを置くことになっていた。また配備場所はノースダコタ州グランドフォークス,モンタナ州マームストローム,ミズーリ州ワイトマン,ワイオミング州ワーレンまたは首都ワシントンD.C.が予定されていた。しかし 1972年5月26日米ソ間で調印された ABM制限条約によって,米ソとも首都周辺 1地域(ABM 100基),ICBM基地防御 1地域(同 100基)の 2地域だけに制限された。さらにアメリカはミサイル基地に 100基,ソ連はモスクワ周辺に 100基に制限された。アメリカはいったんグランドフォークス基地に配備を完了したが,1975年に運用を停止した。

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