ソフロニー(その他表記)Brachanski Sofronij

改訂新版 世界大百科事典 「ソフロニー」の意味・わかりやすい解説

ソフロニー
Brachanski Sofronij
生没年:1739-1813

ブルガリア民族の再生運動の先駆者。本名ブラディスラボフStojko Vladislavov。ブルガリア東部の町コテルに生まれ,ギリシア語の教育をうけた。1762年コテルで聖職につき,以後写本や著述や母語教育に力を注いだ。アトスに学び,ギリシア聖職者やトルコ官憲の迫害にもあったが,1794年ブルガリア西部ブラツァの主教になった。バルカンの不穏な国際情勢のため1803年ブカレストへ移住,1806-12年の露土戦争の際にはドナウ北岸のブルガリア人移住者を組織した委員会を初めてつくり,ブルガリア人の自治要求運動に先鞭をつけた。彼の自伝はすぐれた同時代史をなしている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 萩原

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む