岩石学辞典
「ソール・マーク」の解説
ソール・マーク
地層とくに砂岩層の底面に印された堆積構造の総称.実際には下に重なる泥岩層の表面に刻まれた模様が上に重なる砂岩層の底面に鋳型(cast)として保存されている.もとの堆積構造は,例えばフルート・マーク(flute mark)であれば,その鋳型は乱流痕(flute cast)という.泥に形成された印象(mark)はキャスト(cast)あるいはモールド(mould)を作る.多くの場合に水流で生じた指向性堆積構造であるが,水に飽和した塑性の大きい粘土層の上に重なる砂層の局部的な荷重差により生じた二次的堆積構造も含まれる[Kuenen : 1957, Dzulynski & Walton : 1965, 木村ほか : 1973].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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「ソール・マーク」の意味・わかりやすい解説
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のソール・マークの言及
【級化層理】より
…級化層理は火山噴出岩などにもみられるが,一般には乱泥流のような密度流に伴う堆積作用によって形成されることが多い。その場合,密度流に由来する種々の堆積構造,たとえばソールマーク,[リップルマーク]などを伴うのが特徴である。地層の上下判定の基準として使われる。…
※「ソール・マーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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