タクシーム

百科事典マイペディア 「タクシーム」の意味・わかりやすい解説

タクシーム

アラブおよびトルコの独奏楽器による即興演奏。拍節のない自由なリズムで演奏し,選ばれたマカームの性格をあますところなく表現するもので,独立して演奏されたり,楽曲序奏として,また異なるマカームによる楽曲へ移行するつなぎとしても演奏される。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のタクシームの言及

【マカーム】より

…(1)固有の音列ないし音階,(2)使われる音域,(3)旋律の開始音および終止音,(4)旋律の動きのうえでとくに重要な音あるいは音程関係。このようなマカームの特質はとりわけ,無拍の即興演奏(器楽のものをタクシームtaqsīm,声楽のものをラヤーリーlayālīと呼ぶ)において発揮される。即興でない楽曲の演奏は,旋律を規定するマカームと,リズムを規定するイーカーアとの組合せによって行われる。…

※「タクシーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android