拍節(読み)はくせつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

拍節
はくせつ

音楽理論用語。音楽のリズム構造のうえで,何度も繰返される等時的な最小単位,つまりが存在し,しかもその拍が2個以上結合してまとまりを有するとき,その性質を拍節といい,その音楽を拍節的であるとか拍節が明確であるなどという。言い換えれば,拍節とは継起する固定的なリズム・パターンであり,リズムそのものと混同してはならない。リズムのなかには非拍節的なものも存在する。

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大辞林 第三版の解説

はくせつ【拍節】

音楽で、一定数の拍が一まとまりをなし、アクセントの周期的反復によって時間的な流れを区切る単位。小節と、それより大きな単位のものをも含めていう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

はく‐せつ【拍節】

〘名〙 詩の韻格の意から、音楽上のリズムの一種。一定の時間単位で繰り返されるアクセントの周期的反復。
※教育学(1882)〈伊沢修二〉三「拍節細密撃音快活なるを以て、大に精神を慰むるに足るものとす」

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世界大百科事典内の拍節の言及

【韻律】より

…詩を作曲するばあいに詩の韻律をどのように音楽のリズムに乗せていくかということに関しては,各国語の特殊性(韻律が強弱を主体としているか,あるいは長短を主体としているかなどの)に応じて絶えずさまざまの問題が提起されている。詩の韻律にあたるメトルムMetrumは音楽上では拍節と訳され,拍子Taktとほとんど同義に解されている。そして拍節の内部におこる,あるいは拍節の規則的なくりかえしにしばられない強弱の流れをリズムといっている。…

【拍子】より

…次に,理論用語としての拍子について述べる。
[雅楽]
 雅楽の唐楽(とうがく)や高麗楽(こまがく)では,非拍節的リズムを〈拍子がない〉,拍節的リズムを〈拍子がある〉といい,序拍子,楽拍子ということもある。この場合の拍子は,拍節にほぼ等しい。…

【間】より

…人間の行動や表現にとって,リズムは本質的な構成原理であるが,間はそのリズムの変調現象の一種であり,特殊なかたちをとったリズムの現れ方だといえる。通常,リズムはさまざまな脈動,波動,周期運動のなかに見てとられるが,その本質は単なる機械的な拍節の反復ではない。それはむしろ,ひと息の緊張した生命の躍動であって,その流れが拍節の反復によって分断され,勢いを堰(せ)きとめられ,それによってかえって緊張を高めたときに生じる現象だ,と見ることができる。…

※「拍節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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