じょ‐そう【序奏】
※草のつるぎ(1973)〈
野呂邦暢〉一「まず低くゆっくりと序奏が始まる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「序奏」の意味・読み・例文・類語
じょ‐そう【序奏】
楽曲で、主要部を導入する役割の部分。イントロダクション。導入部。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
序奏
じょそう
introduction 英語
introduction フランス語
Einleitung ドイツ語
introduzione イタリア語
音楽用語で、一つの楽曲または楽章の主たる部分に対して、その前に置かれた準備的な部分のこと。テンポの遅い序奏と、速い主要部分という組合せが一般的だが、遅い部分どうし、速い部分どうしなどの組合せも皆無ではない。いずれにしても、この二つの部分は連続的であることが特徴で、もし先行部分が後続部分と切り離され、しかもそれ自体音楽として完結していれば、それは序奏ではなく序曲である。序奏はとりわけ18世紀中期以後、西洋音楽のなかでソナタ楽章にしばしば取り入れられ重要な存在となった。交響曲などにときおりみられる、第1楽章の冒頭に置かれた緩徐な序奏がそれである。
[大崎滋生]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例