序奏(読み)ジョソウ

大辞林 第三版の解説

じょそう【序奏】

楽曲で、主要部分に入る前に、導入的に演奏される部分。イントロダクション。導入部。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

序奏
じょそう
introduction 英語 フランス語
Einleitungドイツ語
introduzioneイタリア語

音楽用語で、一つの楽曲または楽章の主たる部分に対して、その前に置かれた準備的な部分のこと。テンポの遅い奏と、速い主要部分という組合せが一般的だが、遅い部分どうし、速い部分どうしなどの組合せも皆無ではない。いずれにしても、この二つの部分は連続的であることが特徴で、もし先行部分が後続部分と切り離され、しかもそれ自体音楽として完結していれば、それは序奏ではなく序曲である。序奏はとりわけ18世紀中期以後、西洋音楽のなかでソナタ楽章にしばしば取り入れられ重要な存在となった。交響曲などにときおりみられる、第1楽章の冒頭に置かれた緩徐な序奏がそれである。[大崎滋生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

じょ‐そう【序奏】

〘名〙 ある楽曲の主要部分にはいる前に導入的役割を果たすために演奏される部分。交響曲・ソナタなどの冒頭におかれ、ゆるやかな緩(かん)序奏の場合が多い。導入部。イントロダクション。また、比喩的に物事の初めの部分。
※記念碑(1955)〈堀田善衛〉「そういう話題は、ここでも、眠りの、あるいは愛撫の序奏としてふさわしいものではなかった」
※草のつるぎ(1973)〈野呂邦暢〉一「まず低くゆっくりと序奏が始まる」

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