改訂新版 世界大百科事典 「ダクトプロペラ」の意味・わかりやすい解説
ダクトプロペラ
ducted propeller
ノズルプロペラともいう。スクリュープロペラを覆う形で円形ダクトを取り付けたものである。引船,トロール船,大型タンカーなどではプロペラの大きさに比べ大きな推力が要求され,ふつうのプロペラでは効率が低くなる。プロペラのまわりに断面が翼形をした円形ダクトを取り付ければ,図のようにダクトからも推力が生じ,効率を下げずに大きな推力を得ることができる。大型タンカー用のダクトは鋼板を曲げて作られ,船体に取り付けられる。直径は約8mにもなる。
執筆者:加藤 洋治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報