チアンジュール(その他表記)Cianjur

改訂新版 世界大百科事典 「チアンジュール」の意味・わかりやすい解説

チアンジュール
Cianjur

インドネシア,ジャワ島西部のグデ山(標高2958m)の麓にある小都市。人口は推定7~8万。ジャカルタの南東90km,バンドンの西60kmに位置する。西部ジャワ州の同名県(人口139万。1980)の県都。周辺は良質のチアンジュール米を産する穀倉地帯で,美しい高原都市であるが,主要商店は華人の経営になる。スンダ民謡チアンジューランCianjuranの発生の地ともいわれ,スンダ文化伝承の地でもある。ヒンドゥー時代のタンジュン・シングルTanjung Singguru朝の遺跡近郊にある。町には精米業者のほか,米菓製造業,伝統手工業などの中小企業も多い。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチアンジュールの言及

【スンダ族】より

…村落は農業を生業とし,灌漑によって水稲耕作を行う。とくにバンドンの西50kmの高原地帯に位置するチアンジュールは良質米の産地として有名である。 西ジャワのうちまだ古い伝統・慣習を残すドゥク村では,村人は村外に職を求めず,村内婚を行い,また敬虔なイスラム教徒である。…

※「チアンジュール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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