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ツヅミモ(鼓藻) ツヅミモCosmarium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツヅミモ(鼓藻)
ツヅミモ
Cosmarium

接合藻類ホシミドロ目チリモ科の淡水産藻類。藻体は単細胞,中央に深いくびれがあって互いに相称的な2個のセミセルから成る。核は両方のセミセルを中央でつないでいる地峡にあり,両セミセルは葉緑体をもつ。細胞質にはいぼ状の突起がみられる。セミセルの形は必ずしも半球形ではなく,半楕円形,ピラミッド形などがあり,細胞膜のいぼ状突起も大きさ,形,数などそれぞれ異なっていて,これらが細かな分類上の特徴となっている。増殖は,核分裂に続いて古いセミセルの内側に新しいセミセルがつくられ,2個体に分裂して行われる。また有性生殖は,性的に合体しうる2個体が接近すると両者は中央で割れて,核や内容物が細胞外へ出て融合する。こうして接合した細胞すなわち接合子は著しい突起をもつ厚膜をかぶり,休眠ののちに分裂する。そのとき減数分裂が起り,そこに生じた細胞は常態の個体となる。この類には 800種をこえるほど多くの種が知られている。世界各地に広く分布し,高山や極地の湿原,山間の湖沼暖地や熱帯地の水たまりや水田などいたるところにみられる。

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