ツノマタタケ(角叉茸)(読み)ツノマタタケ(英語表記)Guepinia spathularia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツノマタタケ(角叉茸)」の意味・わかりやすい解説

ツノマタタケ(角叉茸)
ツノマタタケ
Guepinia spathularia

担子菌類ベニキクラゲ目ベニキクラゲ科。春から秋にかけて,雨の多い時期に腐朽した材に発生する。特に杉材の柱や板塀などによくみられる。高さ8~20mmの細いへら形で,上端はしばしば切れ込み状にへこんでいる。寒天質であるが強靭で,基質に強く着生し,乾燥すると革質になる。黄赤色で,基部はときに褐色を呈し,短毛がある。担子器はこの子実体の一側面にでき,Y字状で各先端に卵形ないし腎臓形胞子ができる。日本各地のほか,広く世界的に分布している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android