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基質 きしつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

基質
きしつ

(1) ground substance; matrix 結合組織において細胞間を埋めている細胞間質。流動するもの,繊維状のもの,骨質のものなどいろいろある。 (2) substrate 酵素の作用を受けて化学反応を起す物質をその酵素の基質と呼ぶ。

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デジタル大辞泉の解説

き‐しつ【基質】


酵素の作用を受けて化学反応を起こす物質。アミラーゼが作用するでんぷんなど。
㋑代謝の出発物質。
複合した構造の基盤となる部分。
㋐細胞間にある物質。細胞間質。礎質。
㋑染色糸を取り巻く物質。染色体基質。
㋒細胞質内でゴルジ体ミトコンドリアなどの構造物の間を埋めているもの。細胞質基質

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岩石学辞典の解説

基質

一般に岩石の粒度が明瞭に異なる構成物質からなる場合に,その細粒部分で作られる素地の部分.斑状組織をもつ火成岩の石基の部分,礫岩や砂岩の粒子の間を埋める細粒の粒子よりなる部分,などがあり,火成岩の基質を特に石基(groundmass)という.砕屑状の堆積岩では砕屑粒を結合する物質で,マトリクスの物質は他の粒と一緒に沈積する,引き続いた変質作用で現地で自生し発達する,僅かに変成作用を受ける,などの作用で形成される[Pettijohn : 1957, 片山ほか : 1970].

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栄養・生化学辞典の解説

基質

 酵素が反応して別の物質にする前の物質.酵素と複合体を形成する.

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大辞林 第三版の解説

きしつ【基質】

酵素が作用する相手の物質。アミラーゼに対するデンプンなど。酵素基質。
呼吸に使われる物質。糖類や脂肪など。
動物の結合組織の細胞間物質。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

基質
きしつ

一般に酵素の作用を受けて化学反応をおこす物質をさす場合が多い。たとえばデンプンアミラーゼの基質であり、尿素はウレアーゼの、またリボ核酸RNA)はリボヌクレアーゼRNase)のそれぞれ基質である。酵素反応においては、各酵素分子が特定の基質分子の構造を認識して作用を及ぼす、基質に関する選択性を示す。これを酵素の基質特異性というが、酵素の名称の多くがその代表的な基質の名をつけて命名されているのは、基質特異性が酵素の大きな特徴であることによる。この基質特異性は、酵素によりきわめて高いものから低いものまでいろいろある。このような酵素と基質の関係は、鍵(かぎ)と鍵穴との関係に例えられる。「鍵と鍵穴説」(Emil・H・フィッシャー)は基本的には正しいが、両者の関係は固定的ではなく、相互にコンホメーション(立体配座)の変化を引き起こすことにより触媒作用を促進するという誘導適合モデル(コシュランドD. E. Koshland, Jr.)で説明されている。
 なお、代謝の出発物質を基質とよぶこともある。ある微生物の呼吸基質とか、発酵基質といった使われ方をする。また、染色体基質や細胞質基質(サイトゾル)をさす場合もある。[飯島道子]
『広海啓太郎著『酵素反応』(1991・岩波書店) ▽中村隆雄著『酵素キネティクス』(1993・学会出版センター) ▽一島英治著『酵素の化学』(1995・朝倉書店) ▽石川春律他編『岩波講座 現代医学の基礎2 分子・細胞の生物学2』(2000・岩波書店) ▽藤本大三郎著『酵素反応のしくみ――現代化学の最大の謎をさぐる』(講談社ブルーバックス) ▽R・K・マレー他著、上代淑人・清水孝雄監訳『ハーパー生化学』原書28版(2011・丸善)』

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世界大百科事典内の基質の言及

【酵素】より

…高次構造を備える点では,酵素以外の各種タンパク質,たとえば筋肉タンパク質,免疫タンパク質,膜タンパク質なども同様であるが,酵素の構造の最大の特徴は,分子の一部に活性中心を有することである。活性中心は活性部位,触媒中心などとも呼ばれ,基質や補酵素が結合するために必要な空間を指すが,多くの場合,酵素分子の表面から内部に向けて開けた細い間隙(かんげき)のような広がりとなっている(図2)。タンパク質
[酵素の反応]
 酵素は他の化学触媒と異なり,ごく限られた範囲の基質substrateにしか作用しない。…

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