コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ディゲネス・アクリタス Digenēs Akritas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ディゲネス・アクリタス
Digenēs Akritas

ビザンチンの英雄叙事詩。ディゲネスとは「二重の血筋の」の意で,アラブの父とギリシア人の母をもつことを示し,アクリタスとは「国境警備者」といった意味。数奇な運命の星のもとに生れたディゲネスがイスラム世界と境を接するビザンチン帝国の辺境にあって,異教徒の侵略を撃退し,数々の功業を立てる物語。9~10世紀のビザンチンの差迫った対外関係を背景とした作品で,11~12世紀頃ビザンチン帝国のおそらく小アジアの一地方で成立したと考えられる。さまざまの異本があるが,用語は当時の口語を反映したギリシア語で,内容も民話の類をエピソードの形で多数織込んでいる。言語と内容の点でビザンチン文学のうちでも特異な地位にあり,近代ギリシア文学への方向を示す。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

ディゲネス・アクリタスの関連キーワードビザンチン

今日のキーワード

異常天候早期警戒情報

5日から 8日先を最初の日とする 7日間の平均気温がかなり高い,またはかなり低い確率が 30%以上と見込まれる場合に注意を呼びかけるため気象庁から発表される情報。低温や猛暑が長く続くと,人の活動や農作...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android