トイトコ(読み)といとこ

日本歴史地名大系 「トイトコ」の解説

トイトコ
といとこ

漢字表記地名「登栄床」のもとになったアイヌ語に由来する地名。仮名表記はほかに「トヱトコ」(板本「西蝦夷日誌」、玉虫「入北記」など)、「トウイトコ」(山川地理取調図など)などがある。当地一帯は近代に入って湧別村に包含された。オホーツク海とサロマ湖に挟まれた細長い砂洲のうち西側、サロマ湖東部の最西端奥の地名で、「戊午日誌」(由宇辺都誌)は「トイトコ 是沼の第一番奥の事なり。トイトコは沼の源と云儀也」と記す。ここが湖内の西奥なら、砂洲を区切ってオホーツク海側は「トクセイ」で(山川地理取調図)玉虫「入北記」は「ユウベツヲ発シ一里余ニシテトヱトコト云フ所ニ至リ小憩ス。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android