トリオキソ二硝酸(読み)トリオキソニショウサンエン

化学辞典 第2版 「トリオキソ二硝酸」の解説

トリオキソ二硝酸(塩)
トリオキソニショウサンエン
trioxodinitric acid(trioxodinitrate)

H2N2O3(78.53).IUPACの正式名称は,構造式 [O2NNO]2- に従ってトリオキシド-1κ 2O,2κO-二硝酸(N-N)(2-)(塩)(trioxido-1κ 2O,2κO-dinitrate(N-N)(2-)).俗称の次硝酸(塩)は正しくない.遊離酸は不安定で,水溶液でのみ知られている.塩はいくつか得られている.たとえば,Na塩Na2N2O3(121.99)には,[O-N=N(O)2]2- をもつα型と,[O-N=N-O-O]2- をもつβ型がある.α型の一水和物は斜方晶系.N-O1.32 Å (N(O)2側),1.35 Å(N-O側),N-N1.26 Å.∠N-N-O113°.[CAS 18550-55-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む