アシル基(読み)アシルキ(その他表記)acyl group

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アシル基」の意味・わかりやすい解説

アシル基
あしるき
acyl group

カルボン酸RCOOH(Rは炭化水素基)からOHを除いた残りの原子団RCO-の総称。Rが芳香族残基の場合は、一般名としてアロイル基を用いることもある。アセチル基CH3COや、ベンゾイル基C6H5COがその代表である。分子内にカルボキシ基(カルボキシル基)を2個もつジカルボン酸から誘導される2価のアシル基もある。

 IUPAC命名法でアシル基を命名するには、もとになるカルボン酸の名前の語尾「-oic acid(酸)」を「-oyl(オイル)」に変える(表参照)。シクロヘキサンカルボン酸のように酸の名前が「‐カルボン酸」で終わっている場合には、「‐カルボン酸」を「‐カルボニル」に変えてアシル基名をつくる。カルボン酸の名称は慣用名が多いので、以前は慣用名の語尾を「-yl(イル)」に変えていたが、これは相当するアルキル基と混同されやすいので、アセチル基、ベンゾイル基など古くから慣用されている基名を除いて、IUPAC命名法による名前が使われるようになっている。

[佐藤武雄・廣田 穰]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アシル基」の意味・わかりやすい解説

アシル基
アシルき
acyl group

カルボキシル基から OH を除いた残りの原子団 RCO - のこと。通常,水酸基 - OH,アミノ基 -NH2 などは酸塩化物あるいは酸無水物でアシル化され,- OCOR ,- NHCORとなる。酢酸の残基であるアセチル基やプロピオニル,ブチロイルなどの系列のものを含めてアシル基という。

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