トリソミー

六訂版 家庭医学大全科「トリソミー」の解説

トリソミー
(子どもの病気)

 どの細胞にも父親由来と母親由来の相同な染色体が2本(1対)ずつありますが、これを相同染色体(そうどうせんしょくたい)といいます。相同染色体が1本余分にあるものをトリソミー、1本足りないものをモノソミーといいます。たとえば21トリソミーというのは、21番染色体が3本あることです。どの染色体でもトリソミーやモノソミーは起こりえますが、多くの場合は流産し、出生に至るものは常染色体では13トリソミー18トリソミー、21トリソミーです。

 ある染色体の一部分のみ余分にあったり、あるいは足りなかったりすることを部分トリソミー、部分モノソミーといいますが、これはほとんどすべての種類の染色体で報告があります。ひとつの体に正常の細胞とトリソミーまたはモノソミーの細胞が混在することもあり、この状態をモザイクといいます。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)「トリソミー」の解説

トリソミー
とりそみー
trisomy

生物の異数性の染色体の一種で、相同染色組のほかに1個余分に染色体をもった個体または細胞。三染色体性ともいう。余分に含まれる染色体が相同対(つい)のいずれかの染色体と相同性のある場合をいう。相同性のないときは過剰染色体とよんでトリソミーと区別している。追加される染色体は相同染色体の数だけ可能であり、また一相同染色体がトリソミーになるほかに複数の染色体対がトリソミーになる場合もある。トリソミーが存在すると減数分裂では特異な三価染色体が形成され、遺伝様式も正常な二価染色体の場合と違い三染色体性となる。

[吉田俊秀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のトリソミーの言及

【染色体異常】より

…(1)染色体数の異常 ヒトの場合,最もよくみられるのは異数体で,減数分裂に際しての染色体不分離によって起こると考えられている。すなわち,ある染色体が分離しなかったことにより,2個あるべき相同染色体が一つしかないモノソミーmonosomyになったり,3個になるトリソミーtrisomyになり,染色体数に増減が起こる。ただし,モノソミーの場合は生存が困難になるところから比較的例が少なく,異数体としてよく知られているものにはトリソミーが多い。…

※「トリソミー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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