ドイツ領東アフリカ(読み)どいつりょうひがしあふりか

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ドイツ領東アフリカ」の解説

ドイツ領東アフリカ(ドイツりょうひがしアフリカ)
Deutsch Ostafrika

現在のタンザニア本土およびルワンダブルンジ。1886年ドイツ‐イギリス間の境界線協定でドイツの勢力圏とされた東アフリカ内陸部をドイツ東アフリカ会社が統治。アブシリの乱(1888~89年)など反乱が多発し,90年ドイツ政府の直接統治に移行。綿花強制栽培に反対するマジマジ反乱(1905~07年)鎮圧以降統治政策を緩和。第一次世界大戦後,国際連盟委任統治領としてイギリスがタンガニーカベルギールアンダ(現ルワンダ),ウルンジ(現ブルンジ)を統治。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のドイツ領東アフリカの言及

【タンザニア】より

…一方,ザンジバルは同年イギリス保護領となった。 広大なドイツ領東アフリカを開発するため,沿岸地方にサイザル麻や綿が導入され,内陸部と結ぶ鉄道建設のためにドイツ政府は多額の投資を行った。しかし開発を急ぐための強引な政策は住民の不満を強め,1905‐07年にはマジ・マジの反乱が起こった。…

※「ドイツ領東アフリカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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