日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルアンダ」の意味・わかりやすい解説
ルアンダ(アンゴラの首都)
るあんだ
Luanda
アフリカ南西部、アンゴラの首都。同国北西部、クアンザ川河口の北方に位置し、大西洋のベンゴ湾に臨む。人口47万5328(1970センサス)、219万3400(2002推計)。立地条件に恵まれた海港をもち、内陸への鉄道、道路の起点として、文字どおりアンゴラの政治、経済、文化の中心都市である。サハラ以南でもっとも古い白人入植地で、1576年ポルトガル人のパウロ・ディアスが町の基礎を築き、19世紀中ごろまではブラジル向けの奴隷貿易基地であった。1941年より港が整備、拡張され、貨物取扱量も伸び、60年代以後急速に発展した。おもな輸出品はダイヤモンド、石油、コーヒーなどである。石油精製、食品加工などの工業も盛んである。電力はクアンザ川やダンデ川に建設された発電所から供給される。南方の郊外にプレシデント・クラベイロ・ロペス国際空港がある。
[端 信行]