ナファゾリン

化学辞典 第2版 「ナファゾリン」の解説

ナファゾリン
ナファゾリン
naphazoline

2-(naphthalen-1-ylmethyl)-4,5-dihydro-1H-imidazole.C14H14N2(210.27).α-ナフチルアセトニトリルとエチレンジアミンから得られる.融点117~120 ℃.α-アドレナリン受容体を介して血管収縮交感神経興奮作用を示す.塩酸塩(分解点255~260 ℃),または,硝酸塩(融点167~170 ℃)として用いる.眼科,および耳鼻科用局所血管収縮剤として使用される.[CAS 835-31-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナファゾリン」の意味・わかりやすい解説

ナファゾリン
naphazolin

局所的血管収縮剤。テトラヒドロゾリン,キシロメタゾリンなどとともにイミダゾリン誘導体に属する。交感神経のα受容体を直接刺激することによって局所血管を収縮させるので,充血,腫脹を除去する目的で眼や鼻の可視粘膜に用いる。長期使用では顕著な血管運動調節障害が生じ,2次的に充血を起す可能性があるので,使用は短期間が望ましい。臨床には塩酸ナファゾリンまたは硝酸ナファゾリンの形で用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android