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ナフィール nafīr[アラビア]

世界大百科事典 第2版の解説

ナフィール【nafīr[アラビア]】

気鳴楽器の一種で,西はモロッコから東はマレーシアまで,広くイスラム世界の伝統的な軍楽などに用いられる金属製の直管トランペットヌフィールナフィーリーともいう。その奏法はペルシアやトルコまたはムガル帝国の細密画(ミニアチュール)の戦争場面にしばしば描かれている。ナフィールは元来アラビア語であるが,11世紀以後イスラム教徒によってイベリア半島にもたらされ,スペイン語でアニャフィルañafil,ポルトガル語でアナフィルanafirの形で取り込まれた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のナフィールの言及

【トランペット】より

…またこの名は俗にいうらっぱの類の代表ともされるほど有名で,それら全体の総称に用いたり,円筒管系のらっぱの総称に用いたりすることさえある。語源はギリシア語のストロンボス(貝殻)らしいが,実際の祖はイスラム世界の楽器ナフィールであり,中世にヨーロッパに入ったと考えられる。元来は,一定の長さの管から得られる自然倍音列の諸音を,唇と呼気の調節だけで吹き分ける楽器であったが,その技術は非常に高度化し,バロック音楽の時代には,基音に対して4オクターブ前後も離れている高次倍音を自在に駆使した流麗な演奏も行われた。…

※「ナフィール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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