ナムチャバルワ山(英語表記)Namcha Barwa

改訂新版 世界大百科事典 「ナムチャバルワ山」の意味・わかりやすい解説

ナムチャ・バルワ[山]
Namcha Barwa

アッサムヒマラヤ最高峰。標高7762m(7755m)。ブラフマプトラ川の上流ツァンポ川の屈曲部にある。ヒマラヤの最東端に当たり,ふつうヒマラヤの範囲を,この山から西のインダス川近くのナンガ・パルバットまでとする。1912年発見され,翌13年〈天空を焦がす稲妻〉という意味のチベット名が採用された。ツァンポ川の大峡谷をへだてて北側に,ギャラ・ペリGyala Peri峰(7150m)がそびえる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のナムチャバルワ山の言及

【ブラフマプトラ[川]】より

…本流は約640kmにわたって航行可能で,箱形の大型フェリーボートもあるが,柳の枝の骨組みに獣皮を張った小舟が多い。ニヤン(尼洋,ギャムダ)川合流点付近までは幅600mの緩流河川であるが,それよりは急流となって川幅も狭まり,深い峡谷をつくりながらナムチャ・バルワ山(南迦巴瓦峰,7762m)のまわりをヘアピン状に迂回した後,南方に転じてヒマラヤ山脈を貫通する。川幅は70mにも狭まる。…

※「ナムチャバルワ山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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