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パグス pagus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パグス
pagus

古代ローマにおいて都市から区別された田園地域を意味し,地域制度の最小単位。前 90年以前のローマ国家では,都市制度が発展しない地域のパグス住民はローマ市民と個別の都市民との中間的存在であった。属州ではイタリアからの農業移民がパグスとして近隣のローマ人都市に付属し,先住民都市のローマ化を助け,やがて自治都市 (ムニキピウム ) また植民市 (コロニア ) として統合された。パグスの行政権は比較的独立しており,3人または4人の政務官団を構成していた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のパグスの言及

【ゲルマン人】より

…国家の最高意志は,支配者により一方的にきめられるのではなく,一定の資格をそなえた武装能力のある成年男子全体の総会である民会できめられた。キウィタス内部は,一般にはパグスpagusまたはガウGauと呼ばれる幾つかの小単位に分かれ,パグスはさらにフンデルトシャフトに分かれるといわれる。しかしこの三つの関係は必ずしも画一的でなく,ローマに近い南西部にあっては,キウィタスはおおむね小邦であり,キウィタスとパグスの領域が合致するもの,あるいはパグスとフンデルトシャフトとが合致するケースもまれではなかった。…

【フランク王国】より

…7世紀末以降,伯制度は崩れ,コメスは消滅するが,存続した場合にも都市司教の支配下に入るようになって,王権に対しキウィタスの独立性が強化された。これに対し北部では,キウィタスの制度は,都市司教座を中心とする教会組織に変形して残存した場合を除き,多くの場合解体して,より小さなパグスに分解した。初期メロビング朝時代では,国王の代官としてパグスの軍事,行政をつかさどるグラフィオと並んで,パグスの裁判集会を主宰するテュンギヌスが存在した。…

※「パグス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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