ヒルデブラント(読み)ひるでぶらんと(英語表記)Bruno Hildebrand

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒルデブラント(Bruno Hildebrand)
ひるでぶらんと
Bruno Hildebrand
(1812―1878)

ドイツの経済学者、統計学者、旧歴史学派の代表者の1人。ライプツィヒ大学、ブレスラウ(現ブロツワフ)大学で学び、ブレスラウ大学私講師を経て、1841年マールブルク大学の国家学教授となったが、49~50年のヘッセン会議で進歩的政治思想を主張したため大学を追われ、スイスに亡命し、チューリヒ大学、ベルン大学教授を歴任。61年に帰国してイエナ大学教授となり、65年同大学総長。主著『現在および未来の国民経済学』Die Nationalkonomie der Gegenwart und Zukunft(1848)で、国民経済の歴史性、民族性、倫理性を強調し、のちに歴史学派とよばれるようになったものの創始者の1人となった。古典派経済学と社会主義との双方を批判し、流通手段に着目して現物経済→貨幣経済→信用経済という経済発展段階説を唱えた。また62年J・コンラートJohannes Conrad(1839―1915)とともに『経済学・統計学年鑑』Jahrbcher fr Nationalkonomie und Statistikを創刊し、その編集にあたるとともに、スイスやドイツの統計局の設立や運営にも参加した。[早坂 忠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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