ビッカース・バイカウント(英語表記)Vickers Viscount

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビッカース・バイカウント
Vickers Viscount

イギリスのビッカースが開発した4発ターボプロップ旅客機。世界で初めてターボプロップ・エンジンを搭載した旅客機として 1948年7月に初飛行。ピストンエンジン機に比べて振動や騒音が少ないことから,乗り心地のよさでターボプロップ機の評価を一挙に高めた。その快適さは,このイギリス機にほれ込んだアメリカ合衆国の航空会社に,アメリカ機はすべて手放すと言わせしめたほどで,日本の定期路線に就航したときも,飛行中にテーブルの上にたばこが立てられると評判になった。就航は 1953年4月,イギリスの英国欧州航空 BEAで飛び始め,アメリカでも多数が使われた。機内は与圧され,客席数は当初の 701型で 40~48席だったが,のちにエンジン出力が強化されて機体も大きくなり,810型では 57~65席となった。エンジンはロールスロイス・ダート Mk.525 (1990馬力) 4。全長 26.11m,全幅 28.56m,総重量3万 2885kg,最大巡航速度時速 575km,航続 2500km。生産数は 440機あまり。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

MBO

マネジメント・バイアウトは、経営陣による株式の買い取りであり、(1)過半数の株式取得によって経営権を手に入れることで敵対的買収に対抗するものと、(2)経営権を獲得し、株式非公開化をすることで敵対的買収...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android