フェノチアジン

化学辞典 第2版 「フェノチアジン」の解説

フェノチアジン
フェノチアジン
phenothiazine

dibenzothiazine.C12H9NS(199.27).ジフェニルアミン硫黄と溶融して合成する.黄色の板状晶.融点182 ℃,沸点290 ℃(5.3 kPa).ベンゼンエーテルに可溶,水に不溶.昇華性で,空気中で光により酸化されやすい.塩化鉄(Ⅲ)のエタノール溶液で緑色を呈する.銅と煮沸するとカルバゾールを与える.殺菌殺虫駆虫薬として用いられる.LD50 5000 mg/kg(ラット,静口).[CAS 92-84-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android