フタル酸ビス(読み)フタルサンビスニエチルヘキシル

デジタル大辞泉 「フタル酸ビス」の意味・読み・例文・類語

フタルさん‐ビスにエチルヘキシル【フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)】

ディー‐イー‐エッチ‐ピー(DEHP)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「フタル酸ビス」の解説

フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)
フタルサンビスエチルヘキシル
bis(2-ethylhexyl)phthalate

C24H38O4(390.56).略称DEHPPterocarpus angolensisの心材から得られた.無水フタル酸とエチルヘキシルアルコールとを酸の存在下に加熱縮合させ製造される.無色の油で,凝固点-46 ℃,沸点231 ℃(666 Pa).0.9861.1.483.粘度81 cP(20 ℃).蒸気圧176 Pa(200 ℃).有機溶媒に可溶.ビニル系樹脂と相容性がよい.ポリ塩化ビニル,そのほかの樹脂,合成ゴム可塑剤としてもっとも大量に用いられた.しかし,現在では環境汚染物質として危ぐされている.[CAS 117-81-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android