プラター(読み)プラター(英語表記)Prater

世界の観光地名がわかる事典 「プラター」の解説

プラター【プラター】
Prater

オーストリアの首都ウィーンのドナウ川とドナウ運河にはさまれた広大な公園。「プラターの森」と呼ばれ親しまれている。ここは皇帝の一族ハプスブルク家の狩猟場だったところで、今から200年以上前に、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世(マリー・アントワネットの兄)により、シェーンブルン宮殿やアウガルテン宮殿の庭園などとともに、市民に開放された。これにより市民の憩いの場になり、露店屋台が集まるようになり、やがて遊園地ができた。この遊園地のシンボルが、およそ100年前につくられたヨーロッパ最古のものの一つとされる高さ65mの大観覧車(Riesenrad)で、映画『第三の男』に登場した。このほか、園内には、ミニ列車、プラネタリウム、サイクリングコースなどがある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android