ヘレスポントス(読み)へれすぽんとす

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘレスポントス
へれすぽんとす
Hellespontus

ヨーロッパとアジアの間、エーゲ海とマルマラ海を結ぶダーダネルス海峡の古称。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のヘレスポントスの言及

【アタマス】より

…2度目に迎えた妻,カドモスの娘イノが,先妻ネフェレとの子,フリクソスとヘレの兄妹を憎み,その殺害を謀ったため,2人は金毛の羊に乗り,空を飛んで逃れた。その途中,妹はめまいがして海に落ち(ヘレスポントスHellēspontos―ヘレの海―の名のおこり),兄のみ黒海東端の蛮地コルキスに着いた。のちアタマスは発狂し,イノとの間にもうけた子レアルコスを殺し,国を追われた。…

【雲】より

…しかし自分の産んだ子どもたちがイオに迫害され殺されそうになると,ネフェレはゼウスから空を飛ぶ金の毛の牡羊を与えられ,フリクソスとヘレをそれに乗せて故国から脱出させた。空を飛んで行く途中でヘレは,彼女にちなんでヘレスポントスと呼ばれることになるダーダネルス海峡に落下して溺死したが,フリクソスは無事に黒海の東端にあった国コルキスに着き,そこで牡羊をゼウスに捧げ,金毛の羊皮は剝いでその国の王アイエテスに贈った。後にそれをギリシアに取り戻す目的でアルゴ船の遠征が(アルゴナウタイ伝説)おこなわれるこの〈金の羊毛皮(金羊毛)〉には,雲と結びついた王権のしるしであるという点で,アイギスと共通した意味が認められる。…

【ダーダネルス海峡】より

…アジア側の町チャナッカレは漁業と缶詰工業が盛んである。 古代にはヘレスポントスHellēspontosとよばれ,14世紀までビザンティン帝国の重要な水路であったが,15世紀以降オスマン帝国が航行権を独占してきた。18世紀中葉からオスマン帝国が衰退期に入ると,ロシアは海峡支配を目ざした南下政策を展開して海峡問題がおこった。…

※「ヘレスポントス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報