ペルロン(その他表記)Perlon

改訂新版 世界大百科事典 「ペルロン」の意味・わかりやすい解説

ペルロン
Perlon

ナイロン6繊維のドイツにおける呼名。ドイツでは1937年イーゲー・ファルベン社において,カプロラクタムを重合させてポリアミドすなわちペルロンをつくりはじめた。ペルロンはナイロン6,ペルロンTはナイロン66,ペルロンUはポリウレタンのドイツにおける第2次大戦中の商品名。現在はナイロン6と単に呼ばれている。
ナイロン
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペルロン」の意味・わかりやすい解説

ペルロン
Perlon

ドイツのイーゲー社の開発した合成繊維の商品名。 (1) 1937年に開発されたポリウレタン系合成繊維。ジイソシアネートとグリコールの縮合重合体。初期の商品名は Perlon.U.,後にポリウレタンとして一般化。 (2) 1938年に開発されたポリアミド系合成繊維 (→ナイロン繊維 ) 。ε-カプロラクタムを水分存在下で開環接触重合させたもの。いわゆる6-ナイロンと呼ばれるもので,デュポン社の開発した6,6-ナイロンとは異なる。商品名 Perlon.L.。

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世界大百科事典(旧版)内のペルロンの言及

【アミラン】より

…ε‐カプロラクタムを重合させて得られる合成繊維ナイロン6の日本における商標の一つ。ナイロン6は世界中約50社で製造されており,ドイツのパーロンPerlon,アメリカのカプロランCaprolan,旧ソ連のカプロンKapronも商標。タイヤコード,釣糸,ロープ,ブラウス,シャツ,単独あるいは混紡で衣料,カーペットなど,広い用途に使われる。…

※「ペルロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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