呼名(読み)コメイ

  • よびな

デジタル大辞泉の解説

[名](スル)
名前を呼ぶこと。また、呼び名。「呼名点呼」「生徒を一人ずつ呼名する」
川柳の句会で、入選句の披講の際に作者乗り出ること。
物や人が普通に呼ばれている名。特に、正式の名前に対して平常呼ばれている名。通称。通り名。「親分の呼び名で通っている男」
平安時代宮中女官を官名や国名などをつけて呼んだもの。紫式部清少納言伊勢などの類。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 名前を呼ぶこと。また、よびな。
〘名〙
① 一個または一類の人や品物などを他と区別して指示する語。名称。呼称。
※読本・南総里見八犬伝(1814‐42)二「この外に猫のよび名を、物に記せしを見ざる也」
② 実名などに対して、平常となえる名前。通称。通り名。仮名(けみょう)
※大道無門(1926)〈里見弴〉隠家「ここで『居間』と呼び馴らはされてゐるのは〈略〉呼(ヨ)び名(ナ)ほどには居心地のいいわけでもなかったが」
③ 平安時代以降、宮中の女房に官名や国名などをつけて呼んだ名。「清少納言」「相模(さがみ)」など。

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世界大百科事典内の呼名の言及

【綽名(渾名)】より

…実名に対する愛称・略称であるニックネームnick‐nameとは多少のちがいがある。また,あだ名は呼名(よびな)の一つでもあった。呼名はその人の実名以外に他人がつけた名で,諱(いみな)・諡(おくりな)・源氏名・醜名(しこな)とともにあだ名があったわけである。…

【氏姓制度】より

…ここにおいて,同姓の間でも,さらに族名を分かつ必要にせまられ,貴族では称号,武士では苗字(みようじ)が生ずるのである。 一方,氏姓のほかに,同時に発達したのが字(あざな)であり,仮名(けみよう),呼名(よびな)ともいわれ,一種の私称であった。すでに《日本霊異記》に,紀伊国伊刀郡人文忌寸(ふみのいみき)を,上田三郎と称した例がある。…

【人名】より

…紀貫之の幼名が阿古久曾であったことは知られているが,これはわざと汚い文字を用いた辟邪(へきじや)的な幼名である。このころから男性には,通称(呼名)がつけられた。元来これは,実名敬避の習俗を背景としているが,太郎,次郎,三郎など排行(はいこう)(年齢順の数による称呼)が古い型式の通称であった。…

※「呼名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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