一般化(読み)イッパンカ

デジタル大辞泉 「一般化」の意味・読み・例文・類語

いっぱん‐か〔‐クワ〕【一般化】

[名](スル)
広く行き渡ること。また、全体に通用させること。「週休二日制一般化する」
論理学で、さまざまな事物に共通する性質を抽象し、一つ概念にまとめること。概括普遍化

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精選版 日本国語大辞典 「一般化」の意味・読み・例文・類語

いっぱん‐か‥クヮ【一般化】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 広く行き渡らせること。広く全体に通用するものとすること。
    1. [初出の実例]「相対原理が一般化されて」(出典:春六題(1921)〈寺田寅彦〉一)
  3. ( ━する ) ある事例から、導きだした法則や概念などを、広く普遍的に通用することとみなすこと。
    1. [初出の実例]「これは部分的心理を一般化したものであり」(出典:夢殿観音(1953)〈竹山道雄〉)
  4. 論理学で、一事例から量化式を推論する手続き。一事例から普遍量化式を推論する手続きと、存在量化式を推論する手続きとがある。普遍化。例化。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一般化」の意味・わかりやすい解説

一般化
いっぱんか
generalization

進化において特殊化に対する語。動物身性あるいは生活体系が,本来の性質を保有していて特殊化しないこと。特殊化することは,多くの場合ある環境には適応するが,環境が変化した場合,非可逆性の原理に従いかえって不利になるとされている。その点,一般化を続けているものは,変動し続ける環境で優越を保つことは困難であることが多いが,常になんらかの形で永続的に生存するとされている。哺乳類うちで,霊長類は最も特殊化していない。言い換えれば一般化した形態習性をもっているために,結局,進化の究極として人類を生み出したとされる。

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