ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペロポニソス半島」の意味・わかりやすい解説 ペロポニソス半島ペロポニソスはんとうPelopónnisos 古代ギリシア語読みではペロポネソス Peloponnēsos。ギリシア南西部にある半島で,バルカン半島の最南部をなす。西はイオニア海,東はエーゲ海に面し,バルカン半島本体とはパトライコス,コリンシアコス,サロニコスの各湾によってへだてられ,わずかにコリンソス地峡によって結ばれる。大部分は山地で,エブロタス,アルフィオスなどの川の沿岸に小平野が開ける。全体に地中海性気候の特色を示すが,降水量は西部から東部に向って減少。前二千年紀にミケーネ,ティリンス,ピュロスなどを中心にミケーネ文明が発達。前8~7世紀以降スパルタ,アルゴスなどのポリスが繁栄。ペロポネソス戦争ではスパルタがアテネを破ったが,のちマケドニアに支配され,前 146年ローマ領。その後ビザンチン,ベネチア,スラブ,フランス,オスマン帝国と支配が入り乱れて交代し,1821~29年のギリシア独立戦争でギリシア領。中心都市は北部のパトレで,アテネ,セサロニキに次ぐギリシア第3の都市として商工業が発展しているが,南部は立ち遅れが目立つ。ブドウの主産地。各地に古代遺跡があり,観光客が多い。面積約2万 km2。人口 107万 7002 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by