ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルゴス」の意味・わかりやすい解説
アルゴス
Argos
アルゴス
Argos
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翻訳|Argos
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古代ギリシアのアルゴリス地方のポリス(都市国家)。神話伝説の世界で重要な位置を占め、ミケーネ時代にアカイア人の手でアクロポリスに城砦(じょうさい)が築かれた。紀元前1100年ごろドーリス人の支配に移り、ポリス成立後、前7世紀の王フェイドンPheidōnのもとで繁栄の頂点に達した。以後はペロポネソス半島の覇権をめぐる争いにおいてスパルタに押されるようになり、ペルシア戦争の際はペルシアに好意的な中立の立場をとり、前5~前4世紀にも何度かスパルタと戦ったが、昔日の勢力を回復することはできず、前146年ローマの属州に組み込まれた。
今日のアルゴスはアルゴリス県に属し、牧畜とタバコ生産を主産業とする人口2万0702(1981)の地方都市。アゴラ(広場)、劇場、ローマ浴場など古代の遺跡が残る。
[清永昭次]
ギリシア神話に登場する、体に多くの目を備えた巨人。アルカディアを荒らすサティロスや、通行人をひっさらう怪物エキドナを退治し、またフォロネウスの子アピスの殺害者たちも殺した。ゼウスの正妻ヘラの命令で、牝牛(めうし)に変身したイオを見張っていたとき、イオを愛するゼウスの命を受けたヘルメスにより殺された。ヘラはアルゴスを哀れみ、彼のたくさんの目を取り出して孔雀(くじゃく)の羽の飾りにしたと伝えられる。
[小川正広]
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