紀元前17世紀ごろから紀元前12世紀ごろまでギリシャのペロポネソス半島で栄えた青銅器文明。巨石を使った頑丈な城壁で囲まれた宮殿の遺跡などが見つかっている。シュリーマンによるミケーネ遺跡の発掘で「アガメムノンのマスク」と呼ばれる黄金製の仮面など多数の金製品が出土、文化の内容が明らかになった。
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前2千年紀にミケーネを中心にギリシア本土各地で栄えた青銅器文明で,シュリーマンの発掘以後,ピュロス,スパルタ,アテネ,テーベ,オルコメノス,イオルコスなどに広がっていたことが明らかになった。前2100~前1600年頃の中期青銅器時代,これらの地では侵入した第1の波のギリシア人が文化の担い手となり,王宮や円墳が営まれた。後期青銅器時代の第3期(前1400~前1150年)はなかでもミケーネの黄金時代であったが,その末期におそらく外敵の襲撃による火災で各地の王城が焼け落ちた。この文明はクレタ文明との関係が深く,文字もクレタ文字の一体系と共通している。前1200年頃に南下を開始したドーリア人によって破壊されたと解されてきた,この文明の諸王国は,小規模ながら専制王国へと進む可能性を秘めていたらしい。
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