ボート・ピープル(読み)ボートピープル

百科事典マイペディア 「ボート・ピープル」の意味・わかりやすい解説

ボート・ピープル

インドシナ難民の俗称。小舟祖国を脱出する難民のことでベトナム難民がほとんどであったが,最近は経済難民と思われる中国からの偽装難民急増。1975年―1991年までに日本に上陸した難民は約1万3000人といわれている。

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世界大百科事典(旧版)内のボート・ピープルの言及

【難民】より

…その後,アルジェリア難民(1962),バングラデシュ難民(1971),チリ難民(1973)の保護活動を続けてきた。75年4月南ベトナムの解放後,ベトナム南部から漁船やボートで南シナ海へ流出する難民があとを絶たず,彼らは〈ボート・ピープル〉と呼ばれて,人道上国際問題となった。これは近隣諸国がその政治・経済・治安上の負担を恐れて,ベトナム難民の受入れを拒否したことにもよる。…

※「ボート・ピープル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」